相楽医師会の紹介

 相楽圏域は、京都府の東南端に位置し、昔の山城国の最も南にあたっている。面積は263平方キロメートル,京都府総面積の5.7パーセントを占め,南西から北東の方向に長くのび東西は約28キロメートル,南北は中央で約10キロメートルである。北は綴喜郡と境し,東は滋賀県、三重県、南は奈良県と接し、大阪府とも近接しており、これらの府県との交流は活発である。相楽圏域は木津川市、精華町、和束町、笠置町、南山城村の5市町村で構成されている。

 相楽圏域の地は、平城と平安、平城と紫香楽、さらには平城と難波と、都のあったところを連絡する交通の要所であり、わずかな時期ではあるが恭仁京がおかれていた。現在、関西学術研究都市の中心として発展を続けている。

 医師会の歴史は明治15年の相楽郡医事研究会創設に始まる。相楽郡で開業していた支那流医師が西洋医学を学ぶため,また現実的にはコレラを始めとする伝染病の流行に対応するために始めた勉強会が相楽郡医師会のルーツである。この勉強会は京都府の認可団体として相楽郡開業医組合に改組され地方衛生の一役を担うこととなる。その後の京都府医師会の成立とともにその相楽郡支会,相楽郡支部として発展する。大正8年4月の医師法改正により強制設立の法人格をもつ旧制相楽郡医師会が設立されている。昭和22年11月1日に新制相楽郡医師会が設立された。そして、さまざまな地域社会の要請に答えるため平成14年4月1日に社団法人相楽医師会となり平成25年4月1日には一般社団法人相楽医師会として新たな出発をしている。

 相楽圏域は京都府内7医療圏のうち山城南医療圏を形成しているが,歴史的にも地理的にも他府県との繋がりが強い。特に木津市奈良市は隣接し交通の便もよいため,奈良県内の医療機関への通院や入院施設の利用が頻繁に行われている。このように古くから近隣の医療圏との密接な協力関係が成立していて,良好な医療環境が整っている。奈良市医師会生駒市医師会枚方市医師会交野市医師会綴喜医師会とは定期的な協議会を開催している。

 圏内の救急体制は昭和60年に京都山城総合医療センター、精華町国保病院が平成18年には学研都市病院が救急指定病院となり,体制が整備されている。京都山城総合医療センターは全面増改築が完成し平成11年4月に総病床数311床,14診療科の病院に生まれ変わった。

 相楽医師会は町村単位の班と京都山城総合医療センター、精華町国保病院、学研都市病院の9班から構成されている。会員の平均年令は府内の医師会のなかでは最も若い。

精華町(人口37,445人)  会員医療機関 24施設  会員数 52

木津川市(人口77,272人)  会員医療機関 52施設  会員数 82

和束町(人口 3,955人)  会員医療機関  3施設  会員数  3

笠置町(人口 1,327人)  会員医療機関  1施設  会員数  1

南山城村(人口 2,755人) 会員医療機関  1施設  会員数  1 


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